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　　　　II. 「雨、いつくしみの」 -Heaven Drops 　
　　　　　　演出・振付・出演/　大関努　Tsutomu Ohzeki
　　　　　　出演/ 織田きりえ Kyrie Oda
　　　　　　共演/ 鈴木美佳 Mika Suzuki (flute)、滝口久美子 Kumiko Takiguchi (piano)
　　　　　　衣装/　森口寛子Hiroko Moriguchi

　　　だけど私の中には去っていった人々が行き続けている。昔からもらったものがあって今の私が形成されている。
　　　そう考えると私というものはいろんな人の遺伝子のかたまりだ。遺伝子がつながって、つながっていく。

　　　ヒトの特性を決定する染色体は22対プラス1対。たったそれだけの中に無限の可能性を秘めている。

　　　人はどこから来てどこへ行くんだろうか。

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　　　ワークショップについて：心と身体を優しく融合させる

　　　踊り、身体を使った表現は人間が太古の昔からつちかってきたものです。他の表現方法と大きく違う点は、身体1つで
　　　誰にでもできる、ということです。どこでもいつでもできます。

　　　本来、人はこの世に生を受けたときから、言葉はなくとも表情、身体を使って絶えず自己表現しています。
　　　しかし、毎日の生活の中で大人になるにつれ自然な自分との対話、身体表現を忘れ自分を硬い殻の中に押し込めてしまっています。

　　　このワークショップでは優しい発声練習から始まり、自分の体が発するシグナルをとらえられるよう感覚を敏感にしていきます。
　　　自分の身体の状態をわかりながら体全体が融合していくエクセサイズをします。そしてあなたの感受性を生かした創造力を呼び起こします。
　　　いつでも自分が自然にいられるよう自分自身の身体、心と向き合い自分との対話を大切にしてください。心と身体を優しく一体にさせてください。
　　　ダンサーもそうでない方にも身体を通して経験することにより、より豊かな表現力をひろげていくことに役立てていいただければと思います。

　　　自分自身のためにちょっとだけ時間を取り、心と身体に向き合ってみませんか。あなたの想像力、創造性を自由に解き放ってあげましょう。
　　　びっくりするような発見があるかもしれません。

　　　祖父母を亡くした。踊りをかけがえなく愛し、ともに生きた友人を亡くした。
　　　私を遠い地へ連れて行ってくれ終わりのない旅のスタートに着かせてくれた人を亡くした。
　　　初めての新しい境地を愛情を持って教えてくれた人を亡くした。
　　　ときに厳しく怒鳴りつけたが実は大きな人間愛を持ち、教え、接してくれた人を亡くした。
　　　私にとって踊りというかけがえのないものを伝えてくれた人を亡くした。

　　　私を励まし、保護し、与え、叱り、導き、愛した人たちを亡くした。

　　　人は与え、伝え、そして去っていく。